日本とユダヤのハーモニー 第2部 〜日本語のルーツ
第4章
祇園祭りに潜むイスラエルの影 その1
〜 イスラエルの謝恩祭が祇園祭りのルーツか・・・
夏祭りと言えば、誰でも全国各地で7月に開催される祇園祭を思い起こすでしょう。成田山新勝寺においても毎年祇園祭が催され、大勢の参拝客を集めています。祭のハイライトといえば「山車(ダシ)」が上げられます。町ごとにプライドをもって手がけられた「山車」を町内の仲間と一緒に綱をとりながら大声をあげて引っぱり回すだけでなく、成田山の境内においては「山車」の競い合いが行われます。これを見ずして成田の祇園祭を語れません。そして「山車」を引っ張る際に、メガホンを持った人が大声で「オイサ」、「エィサ」、「イッサ」と叫び周囲の仲間が同じ言葉を連呼する姿には、先祖代々より伝承されてきた不思議な力を感じます。
この「エィサ」という掛け声の意味は外来語として解釈することができます。「エィサ」は「イサ」という言葉がヘブライ語にルーツを持つ「救い主」を意味する言葉とほぼ同じ発音であるため、非日常的な祭りのエクスタシーのなかで救いの神「イサ」を歓喜に包まれながら力を込めて連呼しているうちに、少しずつ訛って「エィサ」、「イッサ」となったと思われます。しかし「イサ」の掛け声とヘブライ語との発音の類似性を単なる偶然として片付けられないのは、それ以外にも祇園祭には先祖代々より守られている慣習や使用されている言葉等において、イスラエルの謝恩祭というお祭りに酷似している点が余りに多くあるからです。
まず祇園祭が開催される月日に注目してみましょう。全国各地で行われる夏祭りの中でも日本三大祭の一つに挙げられる京都の祇園祭は別名で天王祭とも呼ばれ、この祭りの総本山とも言える京都八坂神社を始めとする多くの神社では、例年7月17日に山車が街中を引き回され、祭は最高潮に達します。では何故、祇園祭の山車は7月17日に引き回しを行なうのでしょうか?何故、全国各地で7月17日前後に盆踊りが催され、民衆が熱狂につつまれてお祭りをするようになったのでしょうか?その答えはどうも聖書に書かれているノアの洪水の話に秘められているようです。旧約聖書の創世記には、大昔人類は洪水によって滅亡の危機を迎えたことがあり、神の哀れみによってノアとその親族だけが箱舟によって難を免れたことが書かれています。そしてこの洪水が起こった後にノアを乗せた箱舟が陸地に辿り着いた日が、何と7月17日だったのです。聖書の創世記、8章3-4節にはこう書かれています。
「それで水はしだいに地の上から引いて、150日の後には水が減り、箱舟は7月17日にアララテの山にとどまった。」
7月17日とは人類の救いの日であり、山の頂上から始まる新しい歴史の始まりの日だったのです。またノアはそこで祭壇を築き、動物をいけにえとして捧げ、神を祭ったことが書かれています(創世記8章20節)。そこでノアの子孫であるユダヤ人は7月17日が毎年やって来るたびに先祖の救いを記念して謝恩祭を開き、皆で祝うようになりました。更に注目すべきは、ノアの箱舟がランディングしたアララテ山です。今日のアルメニヤ近郊にあるタガーマ州のハラン(タガーマハラ)にあるこの山こそ、古事記や日本書紀に記載されている高天原であることは以前に述べたとおりです。そこは人類の歴史が始まったランドマークであり、前7-8世紀イスラエルの国家が崩壊した直後に国家のリーダーらが集った場所でもあり、正に日本の歴史の原点に相応しい麗しき山だったのです。
(文・中島尚彦) |